環境創造技術で販路拡大 西岡化建(株)

大阪府茨木市に拠点を置く西岡化建株式会社は、1975年の創業以来、特殊合成樹脂を用いた防水工事、防食工事、塗床工事などを一貫して手がけてこられました。

『地球環境保全』を理念に掲げ、既存の資産を長く活用するための環境配慮型技術を追求されています。その確かな技術力は、最適な施工材料の選定と、お客様のニーズを深く理解する姿勢に表れています。この度、OSKグローバルビジネスプロモーション(GBプロ)では、西岡化建株式会社の西岡若菜社長をお招きし、独自の技術を礎に事業を拡大されている現状についてお話しいただきました。

以下にその概要を紹介します。

同社のWEBのURLです。→ https://nishiokakaken.com/
当日の講演の動画です。→ https://youtu.be/eXlkVlpic2g

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はじめに

西岡化建株式会社の代表取締役西岡若菜です。本日はセミナーにお招きいただきありがとうございます。環境創造技術による販路拡大について発表させていただきます。

会社概要

弊社は1975年10月創業、今年で50周年を迎えます。防水工事、塗り床工事、防食工事、塗装工事などを手がけております。主な販売先は平和堂様で、スーパーやショッピングモール関連の仕事が3分の1以上を占めております。

自己紹介と入社の経緯

大学卒業後、住友生命でシステムエンジニアとして勤務。その後フリーランスを経て、10年前の2015年に入社しました。当初はホームページ更新や展示会準備など、建設に直接関わらない業務を担当。その後、建築を学ぶため大学と大学院(京都芸術大学)で建築デザインや木造住宅設計を学びました。2020年8月に事業承継し、代表取締役社長に就任いたしました。

主な事業内容と環境経営への取り組み

主な事業は防水工事、駐車場防水工事、防食工事(海中部材のFRPライニングなど)、工場や外壁の塗り床・塗装工事、コンクリート躯体の補修工事などです。

環境経営に力を入れており、2011年にエコアクション21認証を取得。環境経営レポートでは環境コミュニケーション大賞環境大臣賞(中小企業部門全国1位)を受賞。その後もエコアクション21オブザイヤーで銀賞・銅賞を受賞しています。SDGsや環境保全への意識啓蒙活動も積極的に行っています。

弊社の強みと特徴

強みは自社職人による責任施工です。社員30名中19名が職人で、大規模工事や突貫工事にも対応可能です。未経験者への教育や資格取得支援も積極的に行っています。防水、塗装、塗り床、防食など、濡れるものなら何でもお任せください。工場、マンション、戸建て住宅のリノベーションも可能です。独自工法の研究開発も行っており、異種材料を組み合わせた複合工法やリサイクル材料の活用も推進。ガラス骨材をモルタルや床材に利用するなどの提案もメーカーに行っています。

主な施工内容

主な顧客はスーパーやショッピングモールで改修工事が多いです。次いで工場や倉庫の改修工事。最近では下水処理場の広反性消化槽の防止工事が増えており、本日はこの工事を中心に話します。

工事事例

スーパーでは屋上駐車場の防水工事が多いです。ビバシティ彦根店(9000平米)の回収事例では、環境に優しい無臭の材料を使用しました。厨房作業室の改修工事も頻繁で、閉店後や定休日に短時間で仕上げる必要があります。夜間工事も多く、店舗閉店後に乗り込み、下地処理から速乾性樹脂による塗り床施工を行い、翌朝には解放可能です。

工場ではお盆やGWなどの長期休暇を利用した床の改修依頼が多いです。オフィス家具の岡村製作所様では、1週間で1000平米の床を改修しました。佃煮のフジッコ様とは長年取引があり、高温になる部屋の床なども手がけています。化学薬品工場では、耐酸性・不燃性の材料を用いた防食工事も実施しました。農協倉庫の防水塗装と遮熱塗装では、倉庫内の温度低下に貢献。戸建て住宅やマンションの防水工事も行っています。

下水処理場における防食工事への展開

近年注力しているのが、下水処理場の広反性消化槽の防止工事です。消化槽は、下水処理後の汚泥を発酵させ、汚泥の減少や細菌の安定化を図る施設です。以前はコンクリート製が多かったですが、卵型が登場し、近年では後反性消化槽という新しい技術が導入されています。これは汚泥を発酵させてメタンガスを取り出し、発電などに利用するものです。国もBダッシュプロジェクトとして推進しており、老朽化した施設の改修が進んでいます。弊社は2019年に新興環境ソリューション様から初めて引き合いをいただき、試行錯誤しながらガラスフレーク混合樹脂によるスプレー塗装を提案。下水道事業団の認定取得にも協力し、2022年に熊本市中部浄化センターで初受注。その後、佐賀市、神戸市、久留米市などで受注を重ねています。弊社の特徴は、ブラスト処理から塗装まで一貫施工できること、手塗りをスプレー化することで工期短縮、コスト削減、品質安定化を実現していることです。佐賀市の下水浄化センターの工事では、安全管理で優秀賞を受賞しました。

現在進行中のプロジェクト

現在、兵庫東流域下水汚泥処理場という国内最大級の汚泥消化施設で、9000立米のタンク4基の建設・防食塗装プロジェクトが進行中です。1期工事として2基を同時並行で施工しており、年末から来年にかけて2期工事で残り2基を施工予定です。神戸製鋼グループの新興環境ソリューション、メタウォーター、日鉄エンジニアリング、佐藤工業などの大手企業とのJVによる大規模プロジェクトです。

環境創造技術による販路拡大

2020年のコロナ禍で売上が落ち込む中、広反性消化槽の防止工事が新たな柱となりました。顧客ニーズを理解し、メーカーと共同研究開発することで新規受注につながりました。成熟期社会において、インフラや建物は環境保全型・創造型へと変化しており、既存資源の有効活用や環境貢献型の施設づくりが重要になっています。

西岡科研の目指す未来

「科学で変わる建設の未来」をキャッチコピーに、環境と人に優しい工法で業界のリーディングカンパニーを目指します。新たな環境創造技術を生み出すための技術研鑽と研究開発に励み、確かな施工技術でインフラや建物を守り、環境保全と社会に貢献していきます。ご清聴ありがとうございました。