
一般社団法人OSKグローバルビジネスプロモーション(GBプロ)では、先駆的な経営活動を行っている中小企業の経営者をお招きし、プレゼン会を定期的に開催しています。
今回は環境創造技術を軸にし販路拡大を図っておられる西岡化建株式会社代表取締役西岡若菜氏をお招きしお話をいただきました。
以下はその概要です。
当日の動画URL→
同社のWEB → https://nishiokakaken.com/
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
はじめに
西岡化建の西岡若菜と申します。今日はセミナーにお越しいただき、ありがとうございます。誘われて来たんですが、色々話せるかと思いますので、よろしくお願いします。環境創造技術での販路拡大について発表します。
会社概要
1975年創業、今年で50周年。父が創業しました。防水、塗り床、防食、塗装工事をやってます。主な取引先は平和堂さんで、スーパーやショッピングモールの仕事が多く、ほぼ毎日平和堂の仕事をしてる会社です。
自己紹介と入社の経緯
大学卒業後、住友生命のIT部門でシステムエンジニアとして7年勤務。その後フリーランスでウェブデザインやプログラミング講師をしてました。親から会社を継いでほしいとずっと言われてましたが、ほんと嫌で断ってたんです。でも、兄弟が妹と私だけで、息子がいなかったもんで、どっちかが継ぐしかないと。で、10年前から会社で働き始め、最初はHP更新やカタログ作り、展示会出展など、建設に直接関わらない仕事をしてました。ただ、建設を知らないのもどうかなと思い、大学に入り直し、建築デザインを学び、大学院にも行きました。働きながら学生生活を送って、2020年8月に事業承継し、社長になりました。
主な事業内容
主な事業は防水工事、駐車場の防水工事が多いです。あとは防食工事、工場の塗り床、外壁塗装、コンクリートの補修など、工事全般を施工してます。
環境経営への取り組み
環境経営にも力を入れており、2011年にエコアクション21を認証取得。環境経営レポートも作成していて、2020年度は環境大臣賞を受賞しました。その後も銀賞や銅賞をいただいてます。冊子も持ってきましたので、興味のある方はどうぞ。SDGsや環境保全には社員一同積極的に取り組んでいます。
弊社の強みと特徴
強みは自社職人による責任施工です。社員30人中19人が職人で、正社員として抱えている人数は多い方だと思います。自社職人による責任施工で、大規模工事や出張工事、突貫工事など、広い面積を短期間で仕上げるのが得意です。社内教育や資格取得も支援しており、未経験の方にも1から教育して、資格取得や技術習得を熱心にサポートしています。また、防水、塗装、塗り床、防食など、濡れるものなら何でもお任せください。建物全体に対応できます。独自工法の研究開発もしており、メーカーの仕様だけでなく、色々な材料を組み合わせてオリジナルの工法を開発しています。それをメーカーに提案して採用されたこともあります。リサイクル材料なども積極的に取り入れていて、ガラス骨材などを安く仕入れて活用しています。これもメーカーに提案中です。
主な施工内容
主な客先はスーパーやショッピングモールの改修工事が一番多いです。次に工場や倉庫の改修工事。マンションや戸建ての改修もたまにやりますが、スーパーや工場がメインです。最近増えてきたのが、下水処理場の広反性消化槽の防止工事です。今日はこの工事を中心に話します。
スーパーにおける工事事例
スーパーでは屋上駐車場の防水工事が多いです。ビバシティ彦根店という大きな店舗の9000平米を回収しました。環境に優しい無臭の材料で仕上げています。厨房の作業室の改修も頻繁にあり、閉店後や定休日に、とにかく早く仕上げる必要があります。夜間工事もよくあり、店舗閉店後に乗り込んで、下地処理から速乾性の樹脂での塗り床施工を行い、翌朝には解放できるようにしています。お客様には大変喜ばれています。
工場における工事事例
工場の改修工事も多く、お盆やGWなどの長期休暇中に、床を一斉にやり直したいという依頼が多いです。オフィス家具の岡村さんの工場では、劣化した床1000平米を1週間で補修・塗り直ししました。佃煮のフジっ子さんの工場では、煮炊きする部屋の床などを得意としています。化学薬品を使う工場では、酸でボロボロになったコンクリートの補修で、不燃認定の材料で大散の工事をしてほしいという難しい依頼もありましたが、サンプル作成や試験を経て、連休中に施工しました。農協の倉庫では、防水塗装と遮熱塗装を行い、倉庫内の温度低下に貢献しました。一般住宅の防水工事ももちろん行っています。
下水処理場における防食工事への展開
最近力を入れているのが、下水処理場の広反性消化槽の防止工事です。消化槽は、下水処理後の汚泥を発酵させて減量化したり、細菌を安定化させる役割があります。以前はコンクリート製が多かったですが、卵型の消化槽も増え、最近では後反性の消化槽という新しいものが出てきています。これは汚泥を発酵させてメタンガスを取り出し、発電などに利用するもので、下水処理場の進化に貢献しています。国もBダッシュプロジェクトとして推進しており、老朽化した施設の改修が進んでいます。弊社では2019年に新興環境ソリューションから初めて消化槽の内面防食工事の引き合いがありましたが、最初はどんな工事かわからず手探りでした。ガラスマットのライニングでは無理があると考え、ガラスフレークを混ぜた樹脂のスプレー塗装を提案しました。ただ、その樹脂が下水道事業団の認定がまだだったので、メーカーと協力して認定取得に取り組み、2022年に熊本市の中部浄化センターで初受注・施工しました。消化槽は鉄板製なので、塗装前にブラスト処理が必要ですが、ブラストと塗装を別業者が行うとロスや遅れがあるので、一貫施工を提案しました。従来の手塗りをスプレーに変え、自社職人による責任施工で、工期短縮、コスト削減、品質安定化を実現し、お客様にも好評で、受注が増えています。熊本市を皮切りに、佐賀市、神戸、久留米、福知山、尼崎と受注が続き、仙台や滋賀県、北海道などでも予定案件があります。佐賀市の工事では、安全管理の功績で安全表彰優秀賞をいただきました。お客様からも安全面、品質面で高く評価されています。
主な施工事例(詳細)
具体的な施工事例として、高さ15、6メートル、直径15メートルほどのタンクで、職人が入り、鉄板にブラスト処理後、プライマー、防食塗装をスプレーで行い、検査まで自社で行いました。
現在進行中のプロジェクト
現在、兵庫東流域下水汚泥処理場で、国内最大級の汚泥消化施設の工事を行っています。9000立米のタンク4基を建設予定で、今は1期工事として2基を同時並行で塗装中です。年末から来年にかけて2期工事で残りの2基も建設・塗装します。これは国内でも最大規模のプロジェクトで、振興環境ソリューションの他、大手企業5社JVで取り組んでいます。兵庫県も注目している大規模工事です。この規模の下水処理場は全国でも2つ目くらいで、今後も同様のプロジェクトが出てくると思っています。
環境創造技術による販路拡大
2020年のコロナ禍で売上が落ちましたが、広汎性消化槽の防止工事が売上の柱になりました。2020年、21年は苦しかったですが、2022年から工事が始まり、今ではスーパーの工事に次ぐ2番目の柱になりつつあります。お客様のニーズを理解し、メーカーと共同研究開発して新しい工法を提案することで、新規受注や販路拡大につながりました。メーカーの言う通りにするだけでなく、自分たちで考え提案することが良い結果につながったと思います。成熟期社会となり、インフラや建物は環境保全型、環境創造型へと変化しており、古いものを有効活用したり、環境に貢献する施設を作る流れになっています。私たちも常に新しい技術を勉強していく必要があります。
西岡科研の目指す未来
最後に、西岡科研の目指す未来は、「科学で変わる建設の未来」というキャッチコピーの通り、環境と人に優しい工法で業界のリーディングカンパニーを目指します。防水や防食、塗装工事などで新しいことに挑戦し、先進的な企業になりたいです。新たな環境創造技術を生み出すために、技術研鑽と研究開発に励み、インフラや建物を確かな施工技術で守り、環境保全と社会に貢献していきたいと思っています。スーパーなどの改修工事も、お客様の資産を守る大切な仕事です。環境保全とインフラを守ることを誇りに思い、社会に貢献していきます。ご清聴ありがとうございました。